CBDオイルと不安障害

CBDオイルと不安障害

  • 気分が沈んでしまう
  • ネガティブ思考になる
  • 緊張しやすい
  • やる気が出ない
  • 些細な事が心配になる

不安障害、パニック障害、うつ病などとCBDの相性は良いのでしょうか?3つの報告をもとに考えていきます。

CBDオイルと不安障害

Jamie Corroon博士によるアンケート調査に以下が示されおります。

別の記事でも取り上げておりますが、CBDで効果があると挙げられたものをグラフ化したものです。

引用:https://bmcprimcare.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12875-019-1059-8

上から順に

  1. てんかん
  2. 睡眠障害
  3. 不安
  4. 慢性疼痛
  5. 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)

てんかん、睡眠障害についで3番目に不安を軽減する役割として示されています。

個人差がある前提ですが、上記結果からも不安を軽減することを目的としてCBDを試してみる価値はあると思います。

CBDは不安軽減に本当に役立つのか?

さらに別の報告です。

コロラド大学精神科スコット・シャノン医師にける報告書です。

不安障害の患者47名へCBDを毎朝、朝食後に25mg/日与え、HAM-A=ハミルトン不安評価尺度という指標を用いて数値化した結果です。

CBD摂取後の睡眠と不安のスコアが以下となります。

図1:カンナビジオール治療を使用している成人の平均不安および睡眠スコア。

HAM-A = ハミルトン不安評価尺度; PSQI = ピッツバーグ睡眠の質指数。

引用:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6326553/

表1:カンナビジオール治療を使用している成人の不安と睡眠スコアの記述統計

HAM-A = ハミルトン不安評価尺度; PSQI = ピッツバーグ睡眠の質指数; SD = 標準偏差。

引用:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6326553/

HAM-A評価尺度において、17未満のスコアは軽度の不安を示し、25を超えるスコアは重度の不安を示しております。

表1において、CBD摂取前は「23.87 」であるのに対し、1ヶ月ごとにスコアが改善し3ヶ月後には「16.36」になっていることが見てとれます。つまり不安が軽減しているということですね。

CBD1日25mgといえばどちらかと言えば少量ではありますが、上記のような結果が得られているというのはとても興味深いことです。

あくまでもいち研究結果ではありますが、毎日不安な気分や憂鬱な気持ちで悩んでいる人には、CBDで緩和できる可能性があるのは嬉しい限りですね。

CBDは治療抵抗性不安障害に効果的?

最後の報告です。

12-25歳の治療抵抗性(標準的な治療を一定期間行っても、病気が改善しない)不安障害の方々へ、CBDを使用した結果、不安重症度の軽減に対する有効性を示したとのこと。

背景:治療抵抗性は、中等度から重度の不安を経験している若者の間で重大な問題であり、全患者のほぼ半数に影響を及ぼしています。この研究では、以前は標準治療に反応しなかった若者の不安障害に対する カンナビス サティバの非中毒性成分であるカンナビジオール (CBD) の安全性と有効性を調査しました

方法:この非盲検試験では、 DSM-5不安障害を持ち、認知行動療法および/または抗うつ薬による治療にもかかわらず臨床的改善がみられない12 歳から 25 歳の若者 31 人28, 2019. すべての参加者は、最大 800 mg/日まで滴定された柔軟な固定スケジュールで 12 週間、アドオン CBD を受け取りました。主要アウトカムは、12 週目の総合不安重症度障害尺度 (OASIS) で測定した不安の重症度の改善でした。副次アウトカムには、併存する抑うつ症状、Clinical Global Impressions scale (CGI) スコア、および社会的および職業的機能が含まれていました。

結果:平均 (SD) OASIS スコアは、ベースラインの 10.8 (3.8) から 12 週目の 6.3 (4.5) に減少し、-42.6% の減少に相当しました ( P < .0001)。抑うつ症状 ( P < .0001)、CGI 重症度スケール スコア ( P = .0008)、機能 ( P = .04) が大幅に改善されました。有害事象は 31 人の参加者のうち 25 人 (80.6%) で報告され、疲労、気分の落ち込み、ほてりまたは悪寒が含まれていました。重大なおよび/または予想外の有害事象はありませんでした。

結論:これらの調査結果は、CBDが不安の重症度を軽減し、治療抵抗性の不安障害を持つ若者において適切な安全性プロファイルを持っていることを示唆しています. この化合物の有効性と長期的な安全性を確認するには、ランダム化比較試験が必要です。

引用元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35921510/

CBD800mg/日は量が多いので、個人の判断での摂取は控えたほうがよいです。しかしながら不安軽減に対しての可能性は十分に感じることができる結果です。

CBDと不安障害のまとめ

上記3つの報告において、すべての研究からCBDが不安軽減につながっているという結果が示されています。

プラセボ効果など、CBD以外の影響もあるとは思いますが、1つの指標としてCBDは不安軽減に役に立つと捉えることもできると思います。